懺悔


 前回のコラム『まさかの劣化 』で記載したバランスケーブルの不具合、金メッキの コネクタ類が届きましたので早速交換しました。
その後に不具合原因の追及と確認で、交換したXLRコネクタを分解した ところ、まさか、まさか、まさか・・・・・まさかの劣化ではなかった!!!・・・・凡ミスが発覚した次第で ございます。







 3PのXLRコネクタに2芯のシールド線をハンダ付けする場合、1番 ピンにはシールド・アース、2番ピン、3番ピンには、hot側、cold側と 呼ばれる信号線をそれぞれ取付ける事になりますが、写真でわかりますように、 1番ピンのアース接続部分に、本来は2番ピンに接続されるべき青色の 信号線が、2番ピンにはアースが繋がれています。
写真にはありませんが、反対側のコネクタでは正常に、1番にアース、 2番に青色、3番に白色の信号線が接続されてました。

 XLRコネクターをチェックして分かったこの事実、バランスケーブルを 自作して使い始めたのは家を改装してからですので、かれこれ10年以上も この状態で聴いていたことになりますね。

 プリアンプに差し込まれる部分が写真の状態で、反対側のチャンネル・ デバイダー(パワーアンプ側)へ差し込まれる部分は正常でしたので、 総括すると、アキュフェーズは3番ピンがhot、2番ピンがcoldになって おりますから、バランス出力のcold側が、パワーアンプ側でアース落ち して、パワーアンプから観たcold入力側にはアースが接続されてたわけ ですから、バランス入力に対して、アンバランス出力にて、ず〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと 使ってたってことでありまする。
そりゃ〜パワーアンプの右チャンネルの針の振れも、左チャンネルの半分に なる訳ですな。
普段はパワーアンプのメーター、オフにしてありますので、 左右差は目視では判りませんが・・・・・

 10年以上もJBL4344にメンと向かって聴いていて、自分も含めて 家族やご来訪いただいたゲストの皆様、どなたも気付かなかった・・・ ってのも凄いことかもしれません。
やっと先日、定位が左に寄ってるって感じたので、チェックして分かった 次第であります。
人間の耳なんて、そんな程度なのですかねぇ〜。


2015.11.20 記


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