郷土料理


 まあ、お茶でも一福しながら・・・・・(○^∇^)_旦~~




 30年ほど前に出張で出かけた長野県・篠ノ井市、そこで取引先の業者さんに 地元の郷土料理である『おしぼりうどん』をご馳走していただきました。
激辛のネズミ大根を摩り下ろして、その大根おろしを手ぬぐいで絞って、 その絞り汁に味噌を溶かして、薬味のネギと鰹節を入れ、釜揚げうどんを つけて食べる料理ですが、その刺激はクセになります。
最初の一口、アツアツのうどんを汁に浸けて食べると結構な辛さと刺激を 感じますが、不思議なことに、二口目を口にした時の方が、辛みも 刺激もパワーアップしてきて、これはたまらん!!! って感じに なっちゃいます。いや〜・・・・辛いこと!「(≧ロ≦) アイヤー
当時に頂いた地元の方の説明によりますと、大根はできるだけ辛い物を 選ぶそうで、薬味については味噌と鰹節だけで昔は食してたそうです。

 自宅において何度かその味の再現に挑戦してみましたが、市販の普通の 大根では甘くて刺激の‘し’の字もなく全くダメで、辛味大根を手に入れる 所から始まります。幸運なことにネットつながりの友人が辛味大根の 種を送ってくださり、それを前様の実家で栽培してもらって何度か その刺激的な味を再現することができました。この辛味も摩り下ろして から時間が経過すると飛んで行ってしまう揮発性のものなんですね。
うどんの茹で上がりとおしぼり汁の完成は同時刻になるように拵えるのが、 辛味をキープするポイントのようであります。
うどんに関しては、スーパーで売ってる冷凍うどん、これが上手くて 便利だったりします。釜揚げうどんで仕上げるなら、鍋にお湯を入れて 沸騰したらうどんを入れて1分で出来上がり、そのまま食べられますから、 おしぼり汁を作ってからうどんを茹でても短時間で済みますので、 辛味が揮発することなく美味が味わえます。
しかしながら、数人分の大根を摩り下ろすって、フード・プロセッサーの ような動力を利用した機材がないと大変!!!、以前は手で 摩り下ろしてましたが、早くても10数分掛かりますし、なにより 疲れます。ミキサーで作れなくもないですが、水分が少ないときは 大根おろしにならなかったり、そんな時に水を足しすぎて失敗 したりと、あれこれ経験値を積むことばかりでした。

 数年間は入手できた辛味大根ですが、受粉の時に地元産の大根の 花粉と混ざり合ったのか、徐々に形が異なってきて辛味も減少して 来てしまい、素材として満足できないものになってしまいました。
また、前様の実家も焼けてなくなり大根の栽培も困難に・・・・。
ネット通販で辛味大根を買えなくはないですが、その消費量と 送料から、1食当でかなり高価なおしぼりうどんとなってしまいます。

 そんなこんなでしばらく食してなかったおしぼりうどん、また出張の 機会がありましたので、現地のお店にて食べてきました。
何度か伺ったことのあるお店は定休日でしたが、地元の方に尋ねたところ、 上信越道、更埴インターの近くにある国道18号線に面したお店、 信州蕎麦のお店、一松亭でも取り扱いがあるとのこと。

おしぼりうどん、釜揚げうどん・大根汁とメニューに記載されてました〜。




一緒に出張した同僚さん、おしぼり蕎麦を注文してました。




やはり病み付きですな、そのうちに、ちょっと長野まで、前様を連れて食べに 行こうかと思います。


2015.12.9 記


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