文字で表現すると・・・
オーディオの世界、その音について口頭で表現するのは難しいと思えますし、
ましてや文章で音のニュアンスを伝えるってのは尚更困難でしょう。
松ヤニが擦れるような音色とか、いぶし銀の輝きを持った音とか
言われても、書かれても、実際には何のことだかさっぱりわかりませぬ。
現時点において、自分的にはほぼ完成したと思われる我が家のオーディオ
システム、その音の現状について書き表したいのですが、どこまでお伝え
できるやら?
雑誌でのインプレ記事などを書かれてるオーソリティの方々、
N岡鉄男さんのように、その独自の表現でカリスマとなった評論家も
いらっしゃいますが、大概は意味不明な表現で、はっきりとは言い切らずに
テキトーに濁す評論家が多いですよね。
自分の場合、物書きではない素人ですから、文章表現がそれ以下であるのは
当然であります。そこのところを加味されて、以下の表現から申し伝えたい
内容について、ご理解いただけると嬉しい限りではありますが・・・・。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、プリアンプをアキュフェーズの
C−280Vから、現時点における最新のC−3850に替えたことで、
スピーカーはJBL4344、TANNOYのSTIRLING/TWと、
今までと同じでありながら、そこから聴こえてくる音楽は全くの別物と相成り
ました。
さらに、プリアンプとチャンネル・デバイダーを結ぶバランスケーブルに、
自己責任によるピン端子と2芯ケーブルの結線ミスがあり、長らく右チャンネル
だけアンバランス状態で接続&再生されていて、それを修正した事と、
JBL4344のマルチアンプ再生において、中・高域用のA−20でのステレオ
接続、もう一台追加して、それぞれをBTL接続としたモノラルアンプで
音楽信号を供給することによりパワーアップを計り、それらの結果として
今までとは全く違う再生音が確認できたので、我が家のオーディオシステム
としては、一旦ここに完結したかなと思い込んだ次第であります。
具体的に以前と比べて何がどのように変わったかと申しますと、バンド編成の
演奏におきまして、ベースとドラムスのタムやバスドラの音が、低域の音が、
他の楽器の音に混ざって曖昧にならないのですよ、スタジオ演奏における
ベースとなるリズムセクションが、ベースラインがはっきりと、ドラムスの流れも
くっきりと、明確に聞き取れるのであります。音楽の周波数の三角形、
底辺部分がしっかりと分離して聴こえてきて、そのうえにメロディアスな
楽器群が乗っていて、違和感なく見事なピラミッドが感じ取れるのです。
クラシック音楽ではどのようになったのか、まだそこまでは追求して
おりませんが・・・・・・・r(^^;) イヤ〜?
以前はかなりボリュームを上げた時に、やっと理想的と思えるバランス
で聴こえてきた音楽の構成、それがボリュームの位置に関係なく、どこでも
理想のピラミッドを携えて聴こえてくるのも素晴らしい、もちろんJBLでも
TANNOYでも同様であります。
また、JBLにおいてはパワーアンプの補強がさらに効果を増してる様子で、
アキュフェーズのA−20等は、単独でBTLにしてモノラルアンプとして
使うと、その性能が本領を発揮するといううわさ通りであります。
サイン波のオーディオチェックレコードで、地震の前触れのような音も
再現できましたし・・・・・
オーディオ・ショップで視聴した、最新のパワーアンプP−7300を
使ってのTADのスピーカーでの試聴より、家でJBL4344を
低域をP−550、中・高域をA−20のBTL接続で鳴らした音の方が、
はるかにレンジが広くて音楽の格調を感じられます、これはまさに自分の
好みであります。
まあP−7300なんて高いし、我が家のラックには
入らないし・・・・、その下のモデル、A−47ならおおよそP−7300
の半額で、我が家のラックにも収まりますが、A−20のBTLでも同等の
パワーが出せますし、これならパワーアンプをわざわざ買い替えて、A−20を
無駄にする必要性は感じられませんな、いくらダンピングファクターが高くても
・・・・・・と負け惜しみでもあります。
もう残りの人生は少ないので、現状の機材レベルで満足ができてるなら、
無制限にお金がかかるであろう、オーディオ機器そのものに現を抜かすよりも、
所有してある音楽ソフトから、自分にとっての名演奏、名盤の数々を楽しみたいと
思うことにしましょう。
ギターで言えば、この上ないMartinのヴィンテージもののドレッド
ノートと、00もしくは0のモデルが入手できたから、もう他はいいや!
って感じなのかもしれません。
オーディオを趣味として始めてから45年、やっと到達かしらん?
2015.12.21 記
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