今更ですが


 アコースティック・ギターの音、基本的にはマイクを通して録音した 音色が好きであります。
自分の嫌いなギタリストが流行らせた、サウンドホールにマグネチック・ ピックアップを装着して、あれこれとエフェクトを掛けて音作りをする プレーヤーが多いのですが、ギターアンプを通して出てくる音が不自然で 気持ち悪く、とても違和感を覚えます。
さすがにトミー・エマニュエルさんとか、押尾コータローさんクラスに なると、プロのサウンドコーディネーターが自然の音に仕上げて 聴かせてくれるので違和感はありませんが、素人さんの場合は、 ほとんどが「やめてくれよ!」って感じの、音の自然な減衰を無視した エフェクト効果を掛けまくりの音色がほとんど、不自然な音を聴かされて 気持悪いったらありゃしない!。

 ヘッドにチューナー取り付けたまま人前で演奏するのも、自分の嫌いな 某ギタリストが流行らせた悪習でありますが、どちらも真似するファンが 多くて困ったものです。
自分はどちらも絶対に行いません!。どちらかというと、ギターに ピックアップを取り付けるのも、純正ならともかく、あと付でエンドピン 周辺を改造して、シールドケーブルを差し込めるようにするのも好きでは ないのです。なので自分が新品から入手した機種は、すべてピックアップ レスで使ってきました。

 しかしながら、中古で購入したギターが2本、ピックアップを取り付けた 跡があって、どちらも純正のストラップ・エンド・ピンではなく、標準の ジャックが差し込めるプラグ・ピンになってました。
どんなピックアップが取り付けられていたのか、その傷跡から判断すると ピエゾ式のものであった様子ですが、すでにエンドブロックの穴は 大きく加工されてるので、従来の純正エンドピンに戻すこともできません。
壊れてみすぼらしいジャック式のプラグ・ピンを付けておくのも嫌なので、 いっそのこと付け直そうと決心しましたが、前述のように、マグネチックや ピエゾの音は嫌なので、ghs社のA317という、コンデンサマイクを 調達してセットアップです。
ピックアップではなく、マイクですから、シールド線をつないで音を出しても 違和感はなく、まあこれならOKと、シールドケーブルをつないで演奏する 時には重宝してきました。

 月日が流れて、友人とバンドで演奏するようになり、いよいよ人前で 歌うことも決まったので、遠征先での設定を予測して練習してみたところ、 A317を取り付けた6弦ギターは12フレットジョイント、ネック幅は 1と1/4インチの機種。指で弾くスタイルには良いのですが、コード ストロークはともかく、ピックでスリーフィンガースタイルを弾いたり、 14フレット近辺を弾くにはちょっと辛い・・・・・・!o(^◇^;)o
先日仕入れたハーモナイザーという優れものの機材、ギターからシールドで 入力させると、そのコードから調を判断してハーモニーを作るという 機能があるので、ピックアップ付の機種が必用になるのですが、他には 12弦ギターしかなくて・・・・。(- .-)ヾ ポリポリ
かといってヤマハのAPXじゃ、ピエゾですし、純粋にアコースティックじゃ ないし力不足・・・・(~ヘ~;)ウーン
ということで、14フレットジョイントでナット幅が1と11/16の 機種にもA317を取り付けて、シールド線をつなげて使えるように しようかと・・・・久しぶりにエルダリーに発注であります。
A317が届いたら、初めて自分のギターにピックアップ・・・・実際には マイクを取り付け加工であります。
ストラップ・エンド・ピンが純正ではなくなりますが、リセール・バリューを 気にする訳でもなく、同じメーカーの12弦とペアになるので、それも 良しでしょう。
ということで、Guild D−50 (1974年製)にA317を 取り付けますわん。


2016.6.13 記


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