都議会選の結果から


 田舎に住んでるので、都議会選とは直接の関係は無いと思われますが、選挙 なんてものは日本全国のどこで実施されても、国政選挙の縮小版である事には 変わらないので、大衆の選択が今現在はどうなってるのかの判断材料には なり得るのです。
選挙結果は都民ファーストの会の圧勝、都議会自民党の大敗が主な結果として 報道されてますが、順調に票を減らした民進党と、そのおこぼれで票を 伸ばした共産党の姿もあります。
主な結果は、先に行われた都知事選の延長のようなものでしょうか?
都知事選の段階で都議会自民党は都民から嫌われてましたから、投票率が 少しでも高くなれば予想が着いた選挙結果と言えるでしょう、小池人気は 健在でしたね。
昔から、選挙と言うものは、如何に大衆の心をつかむかで決まるものであり、 場合によっては大衆を騙くらかしてでも、多くの票を得れば勝ちなのであり ますが、その悪しきサンプルが、民主党による政権交代が起きた時の衆議院 選挙でした。
自分から見れば、どう聴いても実現不可能としか思えない、庶民にとっては 理想のようなマニフェストを掲げて圧勝した民主党、推測通り、何一つ 掲げた政策を実行できることなく、当初は無かった消費税の増税だけ実施 して政権から消え去りました。
多くの大衆が自民党政権に飽き飽きしてて、一度くらい政権を取らせてみたら 良いじゃん!・・・みたいな軽い気持ちで、民主党に投票した結果の圧勝、 日本国の没落の始まりでもありましたね。さらに東日本大震災が輪を掛け て・・・。

 今回もその圧勝の部分が似てるのが引っかかるところなのであります。
つまり、有権者の大多数が長期展望を思慮しての投票結果ではなくて、 一時的な好き嫌いの感情だけで投票してるんじゃないかと、言い換えれば 扇動されやすい、騙されやすい一般大衆になってないでしょうか?
まあアメリカの大統領選挙も、あのトランプ氏が勝ったわけですから、 日本で何が起こっても不思議ではありません、ましてや民主党に一時は 政権を預けてしまった日本国民ですからね、もしかしたらバカばっかし!

 個人的には意識の高い方がもう少し居て、勢や感情ではなく、総括して 判断されて、与野党が拮抗するレベルでの選挙結果にしないと、数の原理で 多数決にて議会では決定がなされますから、多数政党の一方的な政策展開に 陥ってしまう危険性が高いのです。一党独裁と同じになってしまって、他からの 反対意見が一切通らないという事ですね。
民主党政権の時の失敗事例として、野党としての政治家でしかなかったから、 まともに政権運営ができないってのもありました、みなさん議員さんでは ありますが、政治家としてモノを動かしたことがない、素人さんの集まり だったわけです。威張り散らすしかできなくて、省庁の役人を使いこなせず、 大手の経済団体や企業などとの調整も上手く行えず、 政権主導と言いながら何もできなかった結果が、日本の経済成長を大きく 沈めてしまいましたからね。
小池さんの政党、都民ファーストの会も、都議会選に合わせて急募して 出来た集団ですから、ある意味、寄せ集めの素人集団とも言えます。
今はまだ良いですが、やがては内部での意見対立や調整が必要になって 来た時に、うまく取りまとめることが出来ればいいのですが・・・・
小池知事自身が民主党のトップだった方達ほどイデオロギーに固まっては いないでしょうから、あれほどの事は無いとは思いますが、民主党政権の 二の舞、何も決められない政局運営にならないことを願うばかりであります。


2017.7.3 記


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