レコード盤の再生産


 最近、またアナログブームとかでレコード盤が売れてるらしく、 ニュースによると、SONY系の某レコード会社がレコード盤の 再生産を始めるそうな。
フェイスブックのレコード好きなコミュニティに、その旨の投稿を したところ、レコードを昔から楽しんでた方達より、沢山の意見が 寄せられました。
自分の意見としては、再生産されたところで、レコード本来の特性を 維持できる商品が作れるかどうか甚だ疑問であり、一時のブームだけで 数年後にはまた消えてしまうんじゃないかとの懸念を書き込みましたが、 大なり小なり、皆さま同じように感じて居られる様子です。
そもそもCDの発売から、レコードの生産を撤退した会社のやる事、 信頼できません・・・・なんて意見も出てましたね。他にも独自規格の オンパレードの会社、結局はほとんどすべてで失敗して、生産された 自社製品を残して撤退、メンテナンスをはじめ、ハード・ソフトの供給が 無くなり、それを購入したユーザーは泣きを見た。・・・・・・と!
まあ確かに、ベーターマックスから始まって、メモリースティック、 Lカセット、DAT、MD、HiMD、CD+R、+RW、8mmビデオ、Hi8、 デジタル8 、DVD+R、DVD+RW、UMD、CCCDと、消えて行った規格ばかり でしたね。
フロンティア精神があってよろしかったんでしょうけど、商品を 購入して愛用したユーザーはたまったものではありませぬ。

 そんなところの系列会社がまたレコードを生産するわけですが、 この会社に限らず、最近入手したレコード盤、その音質はどうも良ろしく ない!
アデル、レディ・ガガ、エイミー・ワインハウスと、CD時代に発売となった レコード盤を手に入れて聴いてはみたのですが、どうやらカッティングに 使用するマスターテープがCD規格の音源らしく、どうあがいても 機械的な伝達損失が多いレコード盤の再生では、同じ音源から製作されCDより 良くはならないような感じです。
わざわざレコードを回して針を降ろして聴いたところで、CDを再生した方が マシな音が出るのが判り切ってるような・・・、間違ってもCDの音質を 凌駕する様な再生音にはならないのですよね。
サイモン&ガーファンクルの『ブックエンド』に至っては、最近入手した 海外製の重量盤ではありますが、音質を比較する限り、70年代に入手した CBSソニー盤の、普通の国産LPの方が音が良かったりしてます。

CD音源でレコードを作るのでしたら、先は見えてますよね。 所有感なんてものはすぐに消えちゃますから、CDどころかMP3といい勝負の レコード盤では将来はないでしょう、持って数年ですな。
2トラサンパチで音源を・・・・・って、今更アナログ録音はありえ無くて、 どうしてもデジタル録音でしょうけど、少なくても196KHz−24bit 程度のハイレゾ音源から、レコードを製作して欲しいものであります。
この他にも、アナログに精通したカッティングエンジニアはもう存在して ないでしょうし、アナログ盤について詳しい方はほとんどが引退してる時代、 ビートルズのリマスター盤のような素晴らしいレコードを、是非生産して 欲しいところでありますが・・・・・どんなもんでしょ?。


2017.7.10 記


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