録音とミキシング


 自分たちのバンドの演奏、ボーカルやキーボード、ギターの音をマイクや ピックアップで拾い、ミキサーを通してデジタルレコーダーに録音、後に オーディオ装置にて再生した時に、それぞれが適度な音量となるように レベルを調整して録音するって、けっこう難しい。
音量レベル的には入力フェーダーが0(ゼロ)dBの位置で、録音側の入力 レベルメーターが、0(ゼロ)dBとなるように、各入力チャンネルの入力 ゲインを調整できれば良いのですが、ボーカルだって楽器だって、音の強弱って ものがありますからね、杓子定規には行かないのであります。
アコースティック・ギターだって、指でアルペジオを弾いた場合と、 ピックで『あの人の手紙』のコードストロークを弾いた場合じゃ全然違って 当然ですし、そこまで極端じゃなくても、一曲づつで、的確なレベル調整を 行いたいところであります。
最終的にはデジタル録音なので、入力レベルが小さくても、音量を上げて ノイズに埋もれて聴こえないってことは無いのですが、CD等を聴く場合と アンプのボリューム位置が大きく異なるってのも、なにかと弊害が出る恐れも あるので、出来れば同じような音量に収めたいのです。


 録音先が小型のデジタルレコーダー、どの程度までの実質的なダイナミック レンジを持っているやら?であり、少なくてもツートラサンパチには遥に及ば ないでしょうから、ピークインジケーターの点灯は、極力避けたいところでも あります。デジタルの場合、徐々に歪んでくるなんてのは無くて、OKかNG かの二つに一つですからね。
気が付いたら入力オーバーで、録音がすべて台無しになっていた・・・・では 目もあてられません。何時間もかけて録音してみたけど、一曲も聴けない・・・ なんて悲劇も、十分に起こり得ます。
以前のコラムでも書きましたが、ミキシングエンジニアが居て、演奏中に 調整してくれれば一番良いんですけどね、さすがに楽器を演奏しながら、自分で 歌いながら、フェーダーの調整などは、いくら器用でもできませぬ!
最近は各チャンネルごとに、約16トラックくらいまで、チャンネル別に 録音できるミキサー機材もあって・・・・・・


これね!



トラックダウン編集機能も付いてる製品が 7万円前後で市販になってるらしく、金銭的に余裕が出来たら入手してみたいと 思うのですが、定年退職後の貧乏はもう始まってるので、なかなか思う様には 進みませぬ。


 機材より先に、ギター1本でも、ミスなく、十分に説得力を持って演奏 できるように精進しなくちゃならない方が、より大事なのは確かな事ですがぁ〜。


2017.12.20 記


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