その後・・・


 前回の壊れてしまった安物ミキサー:BEHRINGER XENYX X2222USB 。
電源が入らなくなった不具合ですが、その壊れ方はあまりにも不思議でした。
普通に使っていて、録音してる最中に電源が切れてしまい、その後に動かなく なってしまった訳ですが、そんな壊れ方って普通は有り得ないのです!
パワーアンプが出力を上げ過ぎて壊れたとか、落として衝撃を与えたとか、 何かしらのノイズが出ていて、徐々に動かなくなってきたとかならわかりますが、 ミキサーのような小電力機材で、使っている最中に突然に電源オフって、そんな 不具合は初めてであります。
とりあえず後継機材も手に入れたので、直らなくても良いから自分で分解して 調査してみようという事で、主夫業務が一段落した週末に作業を開始して みました。


 まずこの手の機材、プラスチックのハメ込み等でカバーの取付が構成され てたりすると、物理的にカバーを空ける方法が判らなくて、爪を折ってしまって 再起不能になることが多いのですが、幸にも必要な範囲まではネジ止めだけで 構成されてましたので、容易に分解することができました。
電源部が単独で外れましたのでカバーを開けて観てみると・・・・・





 長い事使った機材などでは、電解コンデンサが膨らんでたり、液漏れを 起してる場合が多いのですが、そのような不具合は見当たらず・・・・って、 購入して半年ですから当然ですよね。その他の半導体や抵抗などにも 燃えた様な痕跡はなくてパターンも正常、見た目には問題は無さそうです。
となると、部品の故障だから原因の追及は面倒くさくなるんだよな〜、 とりあえず基盤面もチェックしてみるかと、さらに分解を進めて 電源のプリント基板をひっくり返してみたら・・・・・


えっ!






 あの〜・・・・パワートランジスタや三端子レギュレータの脚、 ハンダ付けが足りないんですけど・・・・・・!


 よくこれで今まで動いていたものです、さすがは中国製!
とりあえずハンダ付けをちゃんと行って組み立ててみましたが、症状は 変わらず、電源が入りませぬ。
さて、どうしたものか・・・・、このようなハンダ付けで、使われてるうちに 接触不良から半導体に無理が掛かって壊れてしまったのかしらん。?
このまま燃えないゴミ行となるか、BEHRINGER XENYX X2222USB
しかしながら、お安いけれどこんな実態である旨は、SNS等で公表して おかねばならんでしょうな・・・・、という事で、フェイスブックでも アップしておきました。


 そしたら・・・・コメントが点いて、直しましょうと!!!
たしかに半導体の表面の文字は消してないので、読めなくは ないから、同じ品、もしくは同等品の入手は可能でしょう。
という事で、老眼鏡をいくつも掛けて、ルーペに照明を点けて文字を 読み出し、その文字を入力して検索を掛けてみることに・・・・。
最初の1個は7805Aって・・・・・、あれ、これ5Vの三端子 レギュレータじゃない?って昔の記憶がよみがえってきました。
お仕事で海外製の制御基板を直した経験があって、電源である三端子 レギュレータの交換で随分と修理できたような・・・・
電源が入らない不具合って、もろにこれが原因じゃない?
3個ある半導体の内、残りの2個はNPNとPNPのトランジスタ、 回路構成からしてファンタム電源用である可能性が高いので、故障とは 関係ないでしょう、であれば、7805の交換だけで修理可能か?


 ということで、ギター関連のお友達で電子回路にも詳しい方が、 7805を持っているので、親切にも送って下さることに・・・。
また週末にでも作業を行ってみますが、どうなることやら???
もし直らなくても、ZoomのL−12を購入してますから、何も 恐れることはないですね。
はたして、その後のその後はあるのか?


2018.1.29 記


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