レコード盤


 CDとの使い分けでアナログディスク(AD)とも呼んでいるようですが、別に懐古趣味でこれを聴き続けている訳ではありません。
名曲、名演奏のレコードを所有していて、下手にCDにされたアルバムより音が良いからこそ、レコードを聴いているのです。
ただし、レコードを再生して聴くに当っては、オーディオマニアもどきとして、最低限の投資はしてきたつもりです。

以前の コラムにも書きましたが・・・・・

 お皿を回す部分だけでも、購入当時の総額で¥500000を越えてます。
SME312、現在、このトーンアームは値上がりして¥398000になってるそうです。(>_<)
今じゃとても買えません。 (^_^;


※アームのトレース能力だけでしたら、以前に愛用してたSME3010Rの方が上かと思えましたが、せっかくロングアームが取り付けられるターンテーブルを購入したので、こちらのSME312が残った次第です。
3010RはターンテーブルTD126MkVと共に、親しい友人へ安価で売却しました。


 この他に、カートリッジはDL−103と比較的安価な製品ですが某国営放送局ご用達品の国産標準原器、ターンテーブルの質量は7Kgの重量級仕様、レコード溝からの機械的反力の影響が無いように、機械的な正攻法で作られた品物です。
軸受の機械加工精度はスイス製ですから言うまでも無く、回っていても上下にぶれがなくて、止まって見えるターンテーブルです。
ハイエンドオーディオでは、ダイレクトモータードライブ駆動方式では磁気の影響がカートリッジに出るので良くないとの結論もあり、このメーカーはベルトドライブで、かつフローティングサスペンション方式により、ターンテーブルとトーンアームを筐体からバネで浮かせて、ハウリングマージンを大きく取ってます。

 レコードからの信号を拾うだけでここまで凝るのもどうかとは思うでしょうけど、たしかに音は違います。売却したプレーヤーシステムと比較しても、静かであり、濁りがありません。

また、このレコードからのアナログ信号を、ラインレベルまでに変換するフォノイコライザーアンプ、これの性能が良いほど、レコードの音が良くなるのをコラムに書いてあるように体験してますので、ちょっと背伸びをしてまで購入したプリアンプでした。
プリアンプだけで30Kgの重量って凄いですよね。パワーアンプ付きのプリメインアンプでもこれより軽いものばかりです。それだけしっかりとした電源を備えていて、微小信号を歪無くラインレベルのまで上げているんですよね。また、出力インピーダンスも低いところまでカバーしてて、パワーアンプによって左右されないだけの制動力を備えてます。

 と、オーディオ装置としては中の下ながら、ここまで凝ったシステムでレコードを聴くから、下手なCDよりも音がよく感じられるわけで、レコード再生なら何でも良いってわけじゃないんですよね。


2008.2.19 記


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