12弦サウンド


 2004年10月に、『 12弦を手に入れて』とタイトルを付けたコラムでも書いてますが、6弦のギターも 満足に弾かないうちから12弦ギターを入手してしまいました。f(^^;) ポリポリ
1973年のお話ですから、もう37年も12弦ギターと付き合ってることになります。
12弦ギターって、ギターを弾く人口の中においては、その存在を知ってる方は多いとは 思えますが、実際に所有してる人は少ないですよね。
そんな12弦ギターのサウンドを、レコードを通して初めて聴かせてくれたのが、 サイモン&ガーファンクルのポール・サイモンでした、邦題『エミリー・エミリー』の 間奏に魅了されてしまい、2本目のギターとして入手したのが、お付き合いの始まりです。

 S&Gのレコード、よ〜く聴くと随所に12弦ギターがフィーチャーされてます。
サウンド・オブ・サイレンスのエレキギターによるイントロは12弦ですし、『冬の散歩道』、 『アメリカ』、『ボクサー』、『ニューヨークの少年』でも、リードに伴奏にと使われてます。
おそらく他にもいっぱいあるんでしょうね、自分が気付いていないだけで。
当時ヒットしていたデビッド・ボウイの『スターマン』このイントロも12弦のコードストロークが 印象的でした、『ボクサー』でもそうですがベース音の上に乗っかると、オクターブ高い 弦の音が繊細さを伴ってより際立つような感じです。
さだまさしの初期のアルバム『風見鶏』や『私花集』でもずいぶんと使われていますし、 ステファン・グロスマンに至っては12弦ギターでスライドまで弾いてました。
そしてそして・・・・『ホテル・カリフォルニア』のイントロの12弦サウンドはあまりにも 偉大ではありますが、自分にとってはジョン・デンバーのサウンドも見逃せません、 F−612の響きにはノックアウトされたことも多々ありました。
通常のアーティストが6弦のギターと12弦のギターを使い分ける比率は、5対1とか 6対1くらいですが、ジョン・デンバーの場合、半数近くの曲で12弦をメインに使っていた ンじゃないかと思われます。
彼のヒット曲、インとエロを聴くとほとんどが12弦サウンドで始まってますからね。

 目立ってはいませんが、よしだたくろうのメジャーとなるきっかけのアルバム『元気です』、 この中の『夏休み』で、猫の田口くん(故人)が弾いてる12弦、拓郎自身が弾く?リードギターと 絡み合って実に魅力的です。
12弦にこだわったインストプレーヤーでは、レオ・コッケとかラルフ・タウナーとかも居りますが、 パット・メセニーの4本のヘッド・・・うち3本が12弦・・・・を持つピカソギターには唖然です。

 モーリスB−30、弦は12本あるギターではありましたが、音は弦鳴りだけで深みはまったく無く、音色もチープ でした。しかし、そんな楽器でもバンド編成の中で使うと活きるから、12弦ギターって不思議です。
やはりあのシャララ〜ンとした高音のやさしい響きに魅力があるんでしょうかね。?
ギター版チェンバロです。


2010.7.5 記


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