我が家の名盤 (^。^)  その21〜30


(1〜10)  (11〜20)  (21〜30)  (31〜40)  (41〜50)  (番外編)


◆その21
 邦題:ヘル・フリーゼズ・オーヴァー
 演奏:イーグルス
 MVLG-18 (MCAビクター)

これはLDです。同名のCDも出てますが、収録順とテイクに違いがあり、このツアーでの新曲がCDではスタジオ録音バージョンになってます。また、DVDも発売されてますが、音はLDの方が格段に良く聞こえます。LDからDVD−Rに焼いて市販のDVDと比べましたが、それでも前者の方が優れてるように聞こえます・・・・・なんでやねん!
「ホテル・カリフォルニア」という大ヒット曲を惜しげもなく開演の曲にしてしまう彼ら、聞けば聞くほどにその実力を知らされ、引き込まれますね。40歳を過ぎて演奏するロックバンドの真髄、ここにありか?



◆その22
 邦題:ベートーベン 交響曲第5番、第9番(合唱)
 演奏:フルトヴェングラー指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、バイロイト祝祭管弦楽団及び合唱団
 WF-600006・7 (Angel)

音源としては非常に古いもので、最初はSPレコードで発売されたんでしょうね。それがLP時代になってもプレスされ、以後長期にわたって伝説の名演奏として音楽会に君臨してる、そんな第5と第9の演奏ですが、長いこと君臨するだけの素晴らしさはあると思えます。 この演奏がスタンダードとして頭に入ってしまい、それとの比較で他の奏者の演奏をあれこれ考えてしまいますが、この1950年代の演奏を遥かにしのぐという名演にはまだ出会ってませんので、やはりリファレンスに値する傑作なのでしょう。 モノラル盤で音も古めかしいですが、感動は確かです。



◆その23
 原題:ANTONIN DOVORAK CONPOSITIONS FOR VIOLIN AND PIANO
 演奏:Josef Suk, Alfred Holecek
 1-11-1311/2 (SUPRAPHON)

ドボルザークの孫にあたるヨゼフ・スーク氏の演奏、スプラフォン盤なのでバークシャーレコード・アウトレットからの購入だったと思います。ユモレスクではのんびりのほほんとした雰囲気を、スラブ舞曲では涙があふれる程のもの悲しさを味わうことができます。東欧のその地にひきづり込まれるかのような、肩の力を抜いて、ヨーロッパの田舎を楽しめる作品ではないでしょうか。



◆その24
 邦題:ステップ・イット
 演奏:ビル・コナーズ(g)、トム・ケネディ(b)、デイブ・ウェックル(d)
 VIJ-28073 (Victor)

雑誌の新譜紹介を観て、ジャケットが気に入ったので購入しました。アル・ディ・メオラ氏が加入する前の、チック・コリアとリターン・トゥー・フォーエバーのギタリストがこの方であった事を、ライナーノートを読んで知りました。このアルバムはスタジオ録音ではなく、どこぞの教会でセッションを収録する形で録音したそうですが、エレキギターとベース、ドラムスだけのシンプルな構成であるにもかかわらず、音楽に厚みがあり、アンプから出した音を会場で拾って録音してるので、LIVEでの音に近い感じで聞けます。 ドラムのデイブ・ウェックルさん、このアルバムで素晴らしい演奏を披露してくれたので、チック・コリア氏に引き抜かれ、以後氏のエレクトリック・バンドやアコースティック・バンドで活躍されました。



◆その25
 原題:BEETHOVEN THE COMPLETE PIANO-SONATAS
 演奏:WILHELM KEMPFF
 104901〜104911 (Deutsche Grammophon)

自己の解釈により、楽譜通りに弾かない人もいれば、楽譜通りに弾こうと努める人もいます。
ケンプ氏は後者かと思いますが、楽譜通りであればつまらない演奏になるかと問えば、そうでもないと言えます。楽譜に書いてあるのは音楽の一部であり全部ではありません。つまり、書ききれない要素、記載されている指示の中での程度の判断など、表現しきれない部分が多いと言う事ではないでしょうか。同じタイプでバックハウス氏も巨匠ですが、聴く限りでは、ケンプ氏の演奏の方が自分にとって感性に訴えてくれる部分が多いようです。特に8番「悲愴」、14番「月光」の演奏はいいですね。



◆その26
 原題:SIMON AND GARFUNKEL'S GREATEST HITS
 演奏:SIMON AND GARFUNKEL
 JC 31350 (アメリカ COLUMBIA)

我が家の音楽のルーツです。約30年程前に初めて買ったまともなLPが、S&Gのグレーテストヒットでした。それも、選曲は同じですが日本編集盤で、後日発売されたこの盤とは違い、ライブテイクがなく全曲スタジオ録音から集められた構成でした。それでも当時の電蓄もどきの薄っぺらな再生装置で聴いても、その度に心を打つ感動が味わえたものです。そんな感動が沢山欲しくて、もっと良い音で聴けばもっと感激できるはずだと、再生装置や部屋に随分つぎ込みました。最近のリマスター技術により、かつての名演がより良い音に生まれ変わり再発売され、今新たに聴き直せるのは嬉しい限りです。
尚、写真のジャケットは日本製ですが、中身のLPはUSA・コロンビア盤に入れ替わってます。



◆その27
 邦題:ベートーベン ヴァイオリンソナタ第9番「クロイツェル」、第5番「春」
 演奏:ダヴィッド・オイストラフ(Vn)、レフ・オボーリン(P)
 FG-5038 (PHILIPS)

バイオリン・ソナタとか、チェロ・ソナタと名前が付けられた曲では、バイオリン、もしくはチェロの伴奏付きピアノ・ソナタと感じられるような曲が多いのですが、ベートーベンの後期の作品では、お互いが対峙しあって掛け合いのような形で曲を形成していく、本来あるべき形に進化してるようにも思えます。これは、クラシックというカテゴリーの中に入ってますが、楽譜のあるジャズと言っても良いのではないでしょうか?バイオリン・ソナタ9番:クロイツェルでのこのお二人、まさに火花を散らすかのように鬩ぎ合って聞こえます。
この緊張感が、ジャンルを超えて官能とも言える感激を与えてくれるんですよね。



◆その28
 邦題:バート&ジョン 華麗なる出会い
 演奏:バート・ヤンシュ、ジョン・レンボーン
 IRP-80943 (Transatlantic Records Ltd)

1975年に、レコード屋さんの隅っこにあるのを見つけて購入しました。
企画や計算を持って製作に臨んだ作品ではなく、セッションの延長上で録音に至ったアルバムだと思います。エフェクトや多重録音もなく淡々とアコースティックギター2本に、まれにボーカルが入るだけの非常にシンプルな編成ですが、ミュージシャンズミュージシャンの彼らが演奏してる訳ですから、スーパーテクニックもみせず、何気ない中に絶妙のタイミングが隠されていて、簡単にコピーして再演できるようなものでもありません。
30年聞いても飽きない・・・どころか新発見がある・・・レコードです。



◆その29
 邦題:J・S・バッハ、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
 演奏:ヘンリク・シェリング
 SMG-9026(1〜3) (日本グラムフォン)

リサイクルが流行ってた頃、1枚あたり¥300で譲っていただいたレコードですが、音質、演奏ともに大変優れた盤でした。ハイフェッツ氏のモノラル録音も所有しており、そちらも音楽的には素晴らしいのですが、音質的にはこちらの方が少し上回ってる感がします。録音年代の差かもしれませんが、中にはバルトークレコードなど、1950年代のモノラル録音でありながら、秀逸な作品を発表する会社も有りますので、なんとも・・・・・です。
ただ、両者とも作品としては間違いなく完璧と思えますので、演奏会で運悪く××な演奏を聴いてしまったあとには、自宅にてこれらのレコードで「耳直し」をさせていただく場合もあります。



◆その30
 邦題:敦煌
 演奏:喜多郎
 C28R0073C キャニオン・レコード

喜多郎氏のシルクロードシリーズ第三弾です。本当にこの人、楽譜が読めないのでしょうか?
シンセサイザーによる人工音だけでなく、ギターやパーカッションなど自信の演奏でオーバーダビングされ、楽曲に厚みが加えられてますし、音の減衰も極めて自然です。
ジャケットにしても見開きのオリジナルとして、イレストレーター長岡秀星氏のエアーブラシによる、この音楽をイメージ化した高度な作品を使用しており、クラシック音楽のジャケットが風景または風景画、作曲家または本人の肖像画で安価に済ませてるのと比べると、非常に豪華であり、そこにも創造の世界を誇示しているようです。


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