我が家の名盤 (^。^) その31〜40
◆その31 原題:Invitation to a Straus Festival 演奏:VIENNA PHILHARMONIC/BOSKOVSKY SDDC 298-300 (Ace of Diamonds) その8でご紹介したウィーン・フィルによるニュー・イヤー・コンサート、最初の頃はコンサート・マスターだった、ウィリー・ボスコフスキー氏の弾き振りで始まったそうです。長大な交響曲が苦手な方でも、珠玉の短編集ともいえる、これらのシュトラウス・ファミリーの作品は手軽に楽しめるのではないでしょうか。毎年行われるニュー・イヤー・コンサートですが、最後のアンコール曲は、「美しき青きドナウ」から「ラデッキー行進曲」で必ず終わるという「決まり」があるようで、どんなにアンコールの拍手喝采があっても終了します。 イギリスのレコードカンパニーから個人輸入した実質のDECCA盤です。 ◆その32 原題:AUTUMN 演奏:GEORG WINSTON WHP-28001 (WINDHAM HILL RECORDS) ウィンダム・ヒル・レコード、ジョージ・ウィンストンによるピアノの名演です。澄み切った音色がたまりません。この中の「Longing LOVE(邦題:あこがれ・愛)は天気予報のBGMでも使われ、あまりにも有名でしょう。録音の音から使用ピアノはたぶんスタインウェイだと思いますが、家にあるベーゼンドルファーで娘に弾いてもらうのも良い物です。一時はレコードそっくりに弾いてくれたんですけどね・・・・(-_-;) ◆その33 邦題:ベートーベン、ピアノ・ソナタ・第29番 変ロ長調 作品106 (ハンマークラヴィーア) 演奏:マウリツィオ・ポリーニ MG1104 (ポリドール) 世界規模の、あのショパン・コンクールで「優勝」するということは凄い事です。相当に強靭な精神力と技術、それに芸術表現が伴わなければできないでしょう。準優勝や3位じゃなくて、「優勝」という世界でトップの地位を勝ち取ったわけですから、真の実力の持ち主という事になります。そんなポリーニ氏が、「私はまだ未熟だ・・・・」と述べてコンクール後は姿を消し、さらに精進を積んだ後に活動開始・・・・。 ハンマークラヴィーア、この演奏は正にその曲名にふさわしく、物凄い!としか言いようがありません ◆その34 邦題:幻想飛行 演奏:ボストン 25AP 296 (Epic) シンセサイザーを使わずにオルガンを使ったヘビメタとまでは行きませんが、デビュー盤で1000万枚も売れたロックのアルバムです。多重録音の処理はおみごと、さすがはMIT(マサチューセッツ工科大学)出身ですね。 リードギターのフレーズはワンパターンですが、それぞれの楽器の音色は明確です。昔の雑誌記事では、「宙をうねる生ギター」なんて紹介がありました。 このデビューアルバムと第2作ドント・ルック・バックの発表はそれほど間が空いてませんが、第3作サード・ステージの発表には8年の間隔が・・・・、まだこのグループやっていたんだ!・・・って感じです。現在はデビュー当時のメンバーもほとんど残ってなくて、2名、あるいはトム・ショルツさん1人で活動?されてるんじゃなかったかな・・・(・・?) それぞれのジャケットがまた楽しいです。 ◆その35 原題:DVORAK:American Quartet 演奏:Panocha Quartet 1 11 1683 (SUPRAPHON) 著名な弦楽四重奏団がドボルザークのこの名曲を演奏していますが、同郷のスメタナ・カルテットやこのパノーハ・カルテットが一番ピンと来るような気がします。民謡というか、民族性というか、その土地に生まれた音楽は、その土地の出身者が一番感動的に伝えられるものなのでしょうか? スメタナ・カルテットが引退した今、その後継者は彼らパノーハ・カルテットですね。 ◆その36 原題:Red Dragonfly 演奏:Shinobu Sato FF70475 (Flying Fish Records Inc) アメリカ在住の日本人ギタリスト、佐藤しのぶさんのファーストアルバム?だと思います。英語で「Red Dragonfly」とタイトルを書かれると、何だろな?と考えてしまいますが、「赤とんぼ」だとわかれば厳ついイメージは消えてホッとします。世界的に有名な曲がギター用のアレンジに変えて演奏されており、聴いていて心が和みます。何回聴いても良いですね。 エルダリー社のCDカタログで、佐藤氏の2作目に推薦マークがあり、試に購入してみたらとても良かったので、こちらのファーストアルバムも購入してみました。 ◆その37 原題:MOZART:THE LAST SIX SYMPHONIES 演奏:BRUNO WALTER conducting the Columbia Symphony Orchestra M3S 691 (USA COLUMBIA) モーツァルトのシンフォニーといえば、古くはブルーノ・ワルター氏の指揮が絶賛されてました。しかし、今のようにネット販売が確立されてない時代には、なかなか入手できる物でも有りません。都内へ出かけて中古レコード屋さんをハシゴしても、そんな盤はほとんど見当たらない状態で、程度の良いものを入手することは不可能に近く、ほとんど偶然でなければ満足なものは入手できなかったといえます。 そんな中、イギリスの通販会社レコードカンパニーの存在は大変に助かりました。音質の良いとされてるUK盤がゴロゴロ有って、その他にも世界各地のレコードが的確に盤質表示され、値段分けされていた訳ですから・・・・、定期的に届くカタログが非常に楽しみでした。 おかげさまで、絶賛されていた理由を知る事ができました。 ◆その38 邦題:少年達の夏 演奏:ふきのとう CSLM162〜3 (Silverland) 学生時代の1977年に発売された「雨降り道玄坂」からファンになりまして、それ以前のアルバム作品も購入し、以後1992年に解散までの全作品を、LD1枚とシングル盤を除いて所有しております。 この二人組みのフォークデュオは、山木氏のメロディメーカーとしての才能と、細坪氏の天性の美声と歌唱力に魅力が有りまして、この映像を観ても、一生懸命に歌う細坪氏とすっとぼけた山木氏の、のほほんとしたところが実に魅力的です。学生時代にあれほど好きだった「かぐや姫」のLPは面と向かって聞きたいとは思わないのですが、「ふきのとう」は今でも良く観ますし聴いてます。 ◆その39 原題:JOHANN SEBASTIAN BACH:Toccata BWV911,Partita BWV826,Englische Suite No.2 BWV807 演奏:Martha Argerich 2531 088 (Deustsche Grammophon) アルゲリッチの弾くバッハ、聴いてみるまで想像もできませんでした。どちらかというとバッハの音楽に、メロディアスではなく数学の法則のような無機的で四角四面なイメージがあったからかもしれません、情熱的な演奏家が弾くバッハって・・・・?という感じでした。 しかし、百想像は一聴にしかず・・・(°0°)\(--; オイオイ・・・・天才ピアニストの弾くバッハは、無限に広がる宇宙のごとく、壮大な幾何学模様をこれでもかと魅せてくれます! 是非多くの方に聞いていただきたい名演奏だと思います。 ◆その40 邦題:夢供養 演奏:さだまさし FFR-11001 (フリーフライト) さだまさし氏のソロになってから4作目です。1作目はグレープからの延長線上、2,3作目はジミー・ハスケル氏をお迎えして、以前からやりたかった事に挑戦され、この4作目でやっと自然体になられたように思えますがいかがでしょう? ソロとしての出発点は本作からであるようにも見えます。 得意とする韻を踏んだ漢文調の歌詞から始まり、アコースティックギターをメインとしてツアーメンバーをバックに厚みのあるサウンドに仕上られ、非常に洗練されたアルバム作品としてまとめてあるように思えます。 |