我が家の名盤 (^。^) その1〜10
◆その1
邦題:ケルン・コンサート 演奏:キース・ジャレット ECM 1064/65 ST (西ドイツECM) 言わずと知れたECMレコードの名盤中の名盤です。このレコードを最初に聞いたのは、幼稚園時代からの友人I氏から借りたものでした。大変に気に入ったので、後日自分でレコード盤を購入してみましたが、何か違う? 借りたレコードから受けた印象と、自分で買ったレコードでは迫ってくる感動が違うんです。なにかモヤモヤしててすっきりしない・・・(~_~;) I氏のレコードは輸入盤でした、自分で買ったレコードは国内盤! おそらくこの違いだろうと推測して、後日、銀座のヤマハで探し出し購入しました。 これを聴いてみて、推測が確信から事実へと変化しました。音が違います、ECM原盤!(゜o゜) 出だしの部分はホンダのレジェンドのCMで流れた事もありますので、多くの方はご存知かと思います。STEINWAY ピアノの透明感あふれる音・・・・と思ってたら、実際には小さめのベーゼンドルファーですって!・・・・が、即興演奏のうなり声と絡んで天空から響き渡る、そんな感じでしょうか。 ◆その2 邦題:わが心のスイング・鈴懸の径 演奏:鈴木章治、リズム・エース&オール・スターズ 28R1-13 (アルファ・レコード) 秋葉原の石○電気のLPコーナーを散策していた時に、BGMの音が耳に飛び込んできて・・・、どこかで聴いた事のあるようなメロディに強く心を引かれ、その場でノックアウトされました。店員さんに尋ねたところ「△月□日に発売になるLPレコードで、現在カセットによるデモ・テープをお掛けしてます。」とのご返事。 △月□日は平日でしたが、有給休暇を頂いて都内は秋葉原まで電車で2時間かけて出向き、購入して参りました。クラリネットの多重録音が・・・た・ま・ら・ん・です。(^○^) 以来このLPは、我が家のシステムのリファレンスソースにもなってます。システムがグレードアップするに連れ、より静かに、歪みなく・・・ある意味物足りなくも・・・・聞こえ、原寸大の再生がまだできていない事を教えてくれてるかのようです。 ◆その3 邦題:音楽のささげもの 演奏:カール・ミュンヒンガー指揮、シュトゥットガルト室内管弦楽団&独奏者 L20C-2071 (ロンドン) JBL4344を購入した時に、オーディオ屋さんからプレゼントしていただいたLP2枚のうちの1枚です。 通奏低音が淡々と進む中、弦や管が徐々に絡み合い、バッハの幾何学模様を美しく、力強く聴かせてくれます。室内楽団による演奏ですが、スケール感はすごく、圧倒的とも言えるパワーが感じられます。 最近はTANNOYのSTIRLINGで聴く事が多いですが、JBLとの再生音の微妙な違いも、その魅力の一つでしょうか、弦の音としては非常に乾いた感じが印象的です。しっとりと・・・ではありませんね。 ◆その4 邦題:レフト・アローン 演奏:マル・ウォルドロン、ジャッキー・マクリーン、他 YP-7111-BE (コロンビア) このLPレコードは、貸しレコード屋さんがアナログLPの取扱いを止める時に特売されていた物で、¥100で入手しました。さすがに埃が付いていて、良いコンディションとは言えない状態でしたが、長い事DL103で掛けているうちに埃も取れていったのでしょうか、それなりに聴けるようになりました。 1曲目のレフト・アローン(角川映画キャバレーの主題曲)、この曲の主役はジャッキー・マクリーンのサックスですね!♪タララ〜・・・・と衝撃的な響きでサックスの演奏が始まり、シンプルでありながら感性を揺すぶるかのように感動させてくれます。その音をさらに魅力的に、背筋をゾワっとさせる音で聴かせてくれるのはJBLかアルティックのユニットでしょうか?ミニコンポ等では逆立ちしても再生できない音です。 ◆その5 邦題:バッハ/バイオリン・ソナタ全曲 演奏:ヘンリック・シェリング、ヘルムート・ヴァルヒャ SFX-7846〜47 (フィリップス) 有名な曲なので他にも演奏を録音されてる方は多くいますが、シェリングとバルヒャー2人の組み合わせでの演奏、この盤にはエクスタシーを感じてしまいます。冒頭から孤独の寂しさを現わすようなチェンバロの響きに、もの悲しさを引きずりながら徐々に絡んでいくかのような弦の音、静寂の中一人で聴くと胸がつまり、涙ぐんでしまう事もあります。こんな良い盤を1枚¥300で個人的に中古販売してくれた方に感謝。 ◆その6 邦題:スクラッチ 演奏:クルセイダース P-13452 (MCA) この盤もレンタルレコードの処分品で¥300にて購入ですが、内容は¥300ではありません。 ジョー・サンプルのキーボード、良いですねぇ!ブルースとレゲエを混ぜ合わせたような感じでスイングしてます。このLPを掛けると、リビングルームがライブハウスになったような雰囲気で、バーボンをロックで飲みながら聴きたくなります。 ◆その7 邦題:ゴールドベルグ変奏曲 演奏:グレン・グールド D37779 (オランダCBS) 小生が言うまでもなく、クラシックピアノの世界で名盤中の名盤です。氏のデビュー曲も同盟のタイトルで1955年に発売され世界的に大ヒット、彼を世界的なピアニスト、バッハ奏者として認知させた傑作です。 そんなグールド氏が死の直前に再録音したこの演奏、テンポはゆっくりですが鬼気迫るものを感じます。 JBL4344をマルチアンプ駆動とした時に、あらためてその素晴らしさを実感いたしました。 ◆その8 原題:NEW YEAR'S CONCERT 1989 演奏:カルロス・クライバー指揮、ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団 M2X 45564 (オランダCBS)
どうだ!カルロス・クライバーだぞ!!!って感じの演奏です。同じ日の演奏をLDや衛星放送でも観てますが、実に楽しそうに指揮してます。最初から最後まで聴衆を釘付け状態、口を空けてよだれたらたら状態で引き付けます。最後のラデッキー・マーチに至っては、レコードを聞きながら、つい一緒に手拍子しちゃいます。元気の出るクライバー、実感いたしました。 ◆その9 邦題:スーパー・ギター・トリオ・ライブ 演奏:アル・ディ・メオラ、パコ・デ・ルシア、ジョン・マクラフリン AL37152 (USA COLUMBIA) 原題でのタイトルが Saturday night in San Francisco 、一曲目の「地中海の舞踏」で繰り広げられるパコ・デ・ルシアとアル・ディ・メオラの共演、ギター奏法なんか知らなくてもハートがぶっ飛びます! ラテンとフラメンコが混ざり合ったような、まさにパッションとでも言えるのでしょうか? ライブを聴いてる観客の叫び声が納得できますね。こんなライブを生で聴いたら、失神しちゃいそうです。 これも当初日本盤を購入しましたが、後日購入した輸入盤との音の差は歴然でした。 ◆その10 邦題:せせらぎ 演奏:グレープ L-8061 (ワーナー・パイオニア) さだまさし氏がグレープという2人組みのデュオをやっていた頃のセカンドアルバムです。ファーストアルバムの素人臭さも取れて、自分達の音楽という物を追求しはじめたような印象が感じられます。ニューミュージックと形容されてますが、個人的には純日本的なクラシックというイメージを受けます。歌詞も洗練されていて、むし暑い季節には「ほおずき」を聴きたくなりますし、長い歌詞で有名なさだまさし氏が、ワンコーラスわずか4行とも言えるほど完結明瞭に作詞された「殺風景」は、はじめて聴いた時には衝撃的でした。 |